口焚きは、窯内の炭材を徐々に乾燥させ点火を順調に進めるため、通常昼間だけ一定時間行う。 夜間は窓口に小さな穴を残した他は全部密閉し、蒸し込みをする。 点火するまでこれをくり返す(約2〜3日間)。 煙突から泥色の煙が出始め、甘酸っぱい匂いがする。 これが点火の徽候である。 火は天井に近い部分から着火し、次第に下部へと移る。 点火後は、窯ロの下部に小さな通風口を残し、ほかは全部塗り込める。