選別.出荷

 消火した炭を樹種別・銘柄別に選別し、15s入り段ポールに詰め、包装して出荷する。
 備長炭には農林規格があり、硬度15度以上のものと定められている。
通常、使用する原木により馬目備長、樫備長とに大別し、それぞれの銘柄に分ける。
 以上のように備長炭では、原木を窯に詰めてから炭になるまで、原木の大小により差があるが、
平均7〜10日間を要する。
 点火後の操作は煙の色、匂いなどすべて勘による操作であるため、長年の経験に基く熟練した技
術が必要である。
 また、精煉操作時には徹夜で番をしなければならない。
出炭・原木詰め込みも重労勧の作業である。
これらの作業だけは、昔も今も変わりはない。
 収炭率は、樹種や原木の大小によつて差はあるが、10〜13%である。
備長炭は硬度が高く、硬度20度(鋼鉄20度、鉛1度)以上に達するもの多い。
また、純度も高く、炭素は94〜96%(普通軟炭で81%程度)で比重も高い。